ミラノで話題のスターバックスを徹底解説: ビバレッジメニューからフードメニューまで

「長い(lungo)時間をかけて薄い(lungo)コーヒーを飲むのがアメリカ人」とアメリカ式のコーヒーを揶揄してきたイタリア人。

そんなイタリア人のバール文化とは、濃くて旨みの詰まったエスプレッソを、時には砂糖をがばっと入れてキュッと飲み干すというものである。

朝には、新聞を片手にブリオッシュを頬張りながら1杯。

昼にはランチの後、仕事や授業に戻る前に1杯。

夕方にかけて、ちょっとした甘いものと一緒に1杯。

(なお、カプチーノはなぜか夕方からはあまり飲まないのが普通らしい)

友人や家族とバールに訪れた際には食事をしながら純粋に味と会話を楽しむ。

したがって、Wi-fiを探しパソコンをカタカタさせながら、1杯のコーヒーで数時間という光景はあまりメジャーではないのである。


アメリカ式コーヒー、すなわちスターバックス嫌いが蔓延する中、ついにイタリアにおいて第一号店となる店舗がミラノに誕生したのである。


2016年2月、2017年にイタリア1号店オープンを発表するも延期。

2017年2月になって発表された「スターバックス・リザーブ ロースタリー& テイスティングルーム(Starbucks Reserve Roastery and Tasting Room)」オープン計画が2018年9月6日にようやく実現したわけである。

なお「スターバックス・リザーブ ロースタリー」とは、店内に焙煎工場を備えた、シアトルや上海など世界に数えるほどしかない特別店である。


Duomoから歩いて数分。郵便局である壮麗な建物がスターバックスとなっている。


ミラノ店のカウンターは、入り口を背に右手側の「メインバー」と左手側の「プリンチバー」に分かれる。

「メインバー」では、ビバレッジメニューが豊富、「プリンチバー」ではパニーニやピザなどフードメニューが豊富な印象である。

最初に、エスプレッソがメインの「メインバー」と「プリンチバー」の共通のビバレッジメニューはこちら。

メニュー選びに迷ったら、これを選べば間違いないという基本メニューである。

・ エスプレッソ(シングル1.8ユーロ/ダブル2.7ユーロ)

・ エスプレッソ・コパンナ(シングル2ユーロ/ダブル3ユーロ)

・ 麦コーヒー(3.5ユーロ)

・ マロッキーノ(3.5ユーロ)

・ カフェ・アメリカーノ(ショート3.5ユーロ/トール4ユーロ/グランデ4.5ユーロ)

・ カプチーノ(ショート4.5ユーロ/トール5ユーロ/グランデ5.5ユーロ)

・ スターバックス・リザーブ・ラテ/ ラテマキアート

(ショート4.5ユーロ/トール5ユーロ/グランデ5.5ユーロ)

・ フラット・ホワイト(5ユーロ)

※アーモンドミルク、ココナッツミルク、麦ミルク、豆乳に変更の場合0.5ユーロ追加


次に、ここミラノ店の見どころでもある「メインバー」のビバレッジメニューを写真とともに紹介しよう。

ここ「メインバー」でのスペシャルビバレッジは、大きく、

① ニトロドラフト(ビールサーバーから窒素を含ませながら注ぐ水出しコーヒー)

② コールドブリュー(水出しコーヒー)

③ロースタリー・クリエーション(スタバの自家焙煎コーヒーを使った創作コーヒー)

④ティービバレッジ

に分類される。

①の「ニトロドラフト」とは、「窒素」(Nitro)を含ませながら「樽」(Daft)というその名の通り、まるでビールのような見た目である。

そこでは基本の「ニトロ・コールド・ブリュー」(5.5ユーロ〜)から、ミルクやチョコレートクリームなどを加えた「ニコロ・フラット・ホワイト」や「ニトロ・チョコレートクリーム」(6ユーロ〜)がある。

②の「コールドブリュー」とは、水で長時間かけて抽出するコーヒーのため、タンニンやカフェインが溶け出しにくく、まろやかな口当たりとなっている。

ここでは基本の「コールドブリュー」(4ユーロ)から、チェリーやオレンジ、レモンサワー、ジンジャーなど、フルーツシロップやジュースと合わせた爽やかなメニューが揃っている(5.5ユーロ〜)。

③ の「ロースタリー・クリエーション」こそが、ミラノ店でしか味わえないメニューであろう。

アルコール入りの「ウイスキー・バレルエイジ・コールドブリュー」 (10ユーロ〜)、その名の通りピエモンテ地方名産のヘーゼルナッツのミルクが入った「イル・ピエモンテ」や「ジャンドゥージャ・マッキアート」(5ユーロ〜)。

ビバレッジに加えて、トリノのジェラート職人アルベルト・マルケッティの作ったジェラートを使ったアフォガートにも注目だ。

④の「ティービバレッジ」には、日本でおなじみ「抹茶ラテ」や「チャイラテ」(5ユーロ〜)から、苺や檸檬が入った「シトラスラベンダーセージスプリッツァー」(7.5ユーロ)など変わったメニューも見逃せない。


上のメニュー表の写真にある通り、基本のフレンチプレスをはじめとして、日本式のハンドドリップである「プア・オーバー」(”Pour-Over”上からの意味)や「サイフォン」など、抽出方法別のメニューもあり、コーヒーにこだわる人を飽きさせない。


以上、ビバレッジメニューを紹介してきたが、フードも見逃せない。

ミラノのベーカリー「プリンチ」(Princi)がスターバックスと共同したことにより、
ここスターバックスにて、ブリオッシュ、フォッカッチャ、ピッツァ、ラザニア、ティラミスなどを味わうことができる。

もちろんその場で生地をこねてオーブンで焼くできたてのものである。

回転が早いせいか、次々とはける食べ物たち。

それゆえに、常に新鮮なものを食べることができるのである。


スターバックスのロゴとなっているセイレーン。

ミラノ店オープンを記念し、アーティストとコラボしたグッズも。

エスプレッソの本場イタリアに店舗を出すことが長年の夢だったというスターバックスの最高経営責任者ハワード・シュルツ氏。

ここスターバックス・ミラノには、主に中南米、アフリカ、東南アジア産のコーヒー豆、アメリカ式のマシーンや抽出方法によるコーヒーやティー、そしてイタリア産の新鮮な小麦粉に卵、野菜や果物、牛乳を使った最高のフードが結集している。

特に食料・食糧に関しては、国産のものにプライドを持ってきたイタリア。

イタリアのコーヒー文化を支えてきたのは、他国のコーヒープラントで生産されてきたコーヒー豆である。

勿論、自国に対する誇りは尊重すべきであるが、ここスターバックスで提供されているものの原材料の生産地を考えれば、世界はつながっている。

それこそ、イタリアのコーヒー文化に挑んだスターバックスのメッセージであると言えよう。


《店舗情報》

スターバックス・リザーブ・ロースタリー ミラノ

公式Instagram: @starbucksreserve_mil

Piazza Cordusio, 20123, Milano, Italia

営業時間: 7:00〜22:00(無休)

地下鉄赤線Duomo駅から徒歩5分、Cordusio駅から徒歩30秒


絵: 桐佳(Instagram: @hatakekrk)

文: 増永菜生(Instagram: @nao_msng

PIUMA

ミラノより楽しい街歩き。 絵/ 桐佳(Kirika) (Instagram: @hatakekrk) 文/ 増永菜生(Masunaga Nao) (Instagram: @nao_msng)

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