Fornasetti (フォルナセッティ): 20世紀ミラノの奇才、あの顔の女性は誰?

ピエトロ・フォルナセッティ(Pietro Fornasetti)は、1913年ミラノ生まれのアーティスト。(1988年没)
その活動は、絵だけにとどまらず、彫刻、室内装飾、版画と多岐にわたる。
そんなフォルナセッティのインテリアショップが、2016年、ミラノにオープンした。
この建物は、20世紀を代表する未来派の詩人フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ(Filippo Tommaso Marinetti; 1876年-1944年)が住んだことのあるアパートである。

父親の反対を押し切って芸術の道に進むことを決意し、イタリアの有名国立芸術大学・アカデミア・ブレラ(Accademia Brera)を卒業。
第二次世界大戦のために1943年から46年にかけてスイスに亡命するなど、まさに激動の20世紀を生きた人物である。
戦後、イタリアに戻ってからはミラノの建築家ジオ・ポンティ(Gio Ponti;1891年-1979年)と共同して数々の傑作を生み出していくこととなる。

フォルナセッティの作品の中でもひときわ目を引くのが、丸みを帯びたコケティッシュな女性の顔であろう。
彼女の名は、リナ・カヴァリエーリ (Lina Cavalieri; 1874年-1944年)。

イタリアの都市リエーティ生まれのソプラノ歌手・女優である。
フォルナセッティは、19世紀に発刊された雑誌の中で彼女を発見した。
フォルナセッティは自分自身にこう問いかけた。
「何が私をして、500以上ものバリエーションの女性の顔をモチーフにした作品を作らせるのか。分からない。作り始めると止めることができない。」と。
彼の作品には、黒と白、時と太陽といったモチーフが使われる、古代ギリシアやローマの彫刻の影響も大いに受けている。
いずれにしても、彼の作品の中の女性は、どれも白く丸く滑らかで圧倒的に美しい。
その素材が、一見独特だが調和した背景に落とし込まれており、一回見たら忘れることはできない。


また、1950年にはアーティストとして活動していくこととなる一人息子バルナバ・フォルナセッティ(Barnaba Fornasetti)が誕生した。


数々の作品を生み出したフォルナセッティの生誕100周年を記念して、2013年にはミラノ美術館トリエンナーレ(Triennale Design Museum)にて展示会が開催された。

没後、30年経った現在(2018年)でも、フォルナセッティの残した作品の鮮烈さは失われることはない。

フォルナセッティの世界に浸ることができるインテリアショップは、要チェックである。



《店舗情報》

Fornasetti (フォルナセッティ)

住所: Corso Venezia,21 A (Via Senato, 21), 20121, Milano, Italy

電場番号: +39 02 8416 1374

公式HP: Fornasetti

公式Instagram: @fornasettiofficilal

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