ミラノの大聖堂 Duomo(ドゥオーモ)壮麗なゴシック建築とステンドグラスが語る歴史

ミラノの中心地にそびえ立つ大聖堂・ドゥオーモ。
そもそも大聖堂・ドゥオーモ(以下、「ドゥオーモ」とのみ表記)とは、何なのか。
簡単に説明すると、ローマ教皇庁の権威のもとに、布教、秘蹟の授与の活動を各地で行うために「司教団」が形成された。

その司教たちがそれぞれ置かれた都市のことを「司教座都市」といい、その司教座都市の中心に作られたのが「ドゥオーモ」というわけである。

ゆえに、カトリック諸都市にはそれぞれドゥオーモが存在するが、ミラノのドゥオーモは1、2を争うほどの壮麗さと規模で知られている。

なお、フランス語では「カテドラル」(cathédrale)と表記されるが同義である。

中世の人々にとって生活と信仰の中心であったドゥオーモの周りには、自然と人と物が集まり栄えた。


そんなミラノのドゥオーモの起源は、1386年、ミラノの大司教アントニオ・サルッツォがサンタ・マリア・マッジョーレ教会の地に新しいドォーモを建設しようとしたことによる。

翌1387年になると、当時ミラノを統治していた僭主ジャンガレアッツォ・ヴィスコンティの主導によってドゥオーモ建設のためにミラノ内外から建築家や彫刻家が集められるようになった。

15世紀半ば、ミラノ公国の統治者がヴィスコンティ家からスフォルツァ家に変わってからも建設は続けられ、この時期に身廊と側廊が完成した。

15世紀末のイタリア戦争を経てミラノ公国が神聖ローマ帝国の統治下に入ると、ミラノ大司教フェデリーコ・ボッレーメオ(Federico Borremeo)の主導のもと作業が進められたが、この時期宗教改革の影響を大いに受けた。


大司教カルロ・ボッレーメオ(Carlo Borremeo;1538-1584)の生涯と奇跡を描いた「聖カルロの絵画」(The Quadroni of St. Charles)が壁に設置されたのはこの時期である。


なおマニエリスム(maniérisme)を代表する画家ジュゼッペ・アルチンボルト(Giuseppe Arcimboldo; 1526-1593)は、中のステンドグラスの一部のデザインに携わったとされる。


最終的にドゥオーモが完成したのは1813年。
ナポレオンがミラノ公国を征服後、フランスの資金によって完成したのであった。
実に、最初に建設が試みられてから、約500年もの月日を完成までに要することになった。
追加料金は必要になるが、ドゥオーモのテラスから見える景色は圧巻。
尖塔には聖人が建てられて、中でも一番高い位置にそびえ立っているのが金のマリア像である。

そんなドゥオーモ関連施設の見学方法は次のようになっている。

《①ドゥオーモ (Cathedral)のみ》

チケット:3ユーロ (*2ユーロ)

開場時間:8:00-19:00

※地下聖堂(the Crypt of St. Charles)もこのチケットで入室可能



《②テラス(Terraces)》

チケット1(徒歩で登る場合):9ユーロ(*4.5ユーロ)

チケット2(エレベーターで登る場合):13ユーロ(*7ユーロ)

開場時間:9:00-19:00

※18:10まで入場可能。


《③考古学エリア(Archaeological area)》

チケット:4ユーロ(*2ユーロ)

開館時間:9:00-19:00

※18:10まで入場可能。最大50名まで入場可能。


《④ドゥオーモ美術館(Duomo Museum)》

チケット:3ユーロ(*1ユーロ)

開館時間:10:00-18:00

※聖ゴタルド教会(San Gottardo Church)もこのチケットで入室可能


《⑤サンタ・マリア・アンヌンツィアータ教会 (Santa Maria Annunciata in Camposanto)》

開館時間:12:30-14:00
※土日閉館、入場無料


《⑥聖ステファノ洗礼堂(St. Stefano Baptistery)》

開館時間:9:00-18:00
※北エレベータに入り口あり、入場無料。

またお得なドゥオーモパス(Duomo Pass)も各種用意されている。

《カルチャーパス(Culture Pass )》

チケット:7ユーロ(*3ユーロ)

※①、③、④に入場可能。

※26歳以下の学生向けのパス(証明書必要)。


《ドゥオーモパス A(Duomo Pass A)》

チケット:16ユーロ(*8ユーロ)

※①、②テラス(エレベーター)、③、④に入場可能。


《ドゥオーモパスB(Duomo Pass B)》

チケット:12ユーロ(*6ユーロ)

※①、②テラス(徒歩で登る)、③、④に入場可能。



これらのパスは、最初に使ってから72時間使用可能、ただし払い戻し不可。

なお、チケット料金の(*)内は割引料金を表している。


割引料金が適用されるのは、6歳から12歳の子供、宗教団体、

さらに無料で入場できるのは、6歳未満の子供、障害をお持ちの方と付き添いの方、軍人、ツアーガイドさんとなっている。

いずれにしても証明書が必要なため、学生証やパスポートなど、年齢や身分を証明できるものを忘れないようにしたい。


ドゥオーモ正面から向かって右にはドゥオーモ美術館(Museum of the Milano Cathedral)がある。

そこには古いものは8世紀にまでさかのぼる絵画、製作途中に木で作られたミニチュアのモデル、ステンドグラスのモデルが展示されている。

また展示室は、ヴィスコンティ家統治時代の部屋、スフォルツァ家統治の部屋、16世紀の大司教ボッレーメオの部屋、19世紀の部屋などに分けられてそれぞれのテーマの作品群が並ぶ。
最後にはミュージアムショップもあり、ドゥオーモの歴史を見て学んで楽しむことができる美術館と言えよう。


ミラノ観光の中心、ドゥオーモ。

チケットによって、ドゥオーモのみ、尖塔まで登るコース、美術館コースと選ぶことができるので、それぞれの滞在時間にあったプランで訪れたいメインスポットである。




《基本情報》

《ドゥオーモ (Duomo/ Cathedral)》

開館時間: 8:00-19:00 

※チケットの最終販売は、18:10まで。

※ドゥオーモ内の地下聖堂(Crypt of St. Charles)の開館時間

月-金曜:11:00-17:30

土曜:11:00-17:00

日曜:13:30-15:30

(閉場の30分前まで入室可能)

公式HP:Duomo di Milano


《ドゥオーモ美術館 (Duomo Museum/ San Gottardo Church)》

開館時間: 10:00-18:00

※水曜日閉館

※チケットの最終販売は、17:10まで。


PIUMA

絵:桐佳 (@hatakekrk

文:増永菜生(@nao_msng

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