Rossana Orlandi(ロッサーナ・オルランディ):ミラノ サローネでも話題に イタリア・デザインの宝庫

「ロッサーナ・オルランディ」(Rossana Orland)とは、2002年に、ネクタイ工場であった建物を改築して作られたセレクトショップである。

このショップを経営しているのは、ミラノのインテリアの目利きとして名高いロッサーナ・オルランディ(Rossana Orlandi)。

ここでは、彼女がセレクトした一流のインテリアが並べられており、まさにデザインの宝庫である。

彼女のギャラリーは、ショールーム、小売店、オフィス、イベントスペースなどが渾然一体となっており、まさにそこには境界がない。

ギャラリー自体は、ミラノの中でも大きな駅の一つであるカドルナ(Cadorna)から徒歩圏内にあり、イベントを行うのに適した立地である。

(なお、最寄駅は、赤線(M1)の場合コンチリアツィオーネ(Conciliazione)、緑線(M2)の場合サンタンブロージョ(S. Ambrogio)であり、いずれもカドルナの隣駅である)


ミラノ内外で一目置かれ続けるロッサーナ・オルランディとはどのような経歴の持ち主なのか?

ロッサーナは、20年以上も、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)、ダナ・キャラン(Donna Karan)、そして彼女の一族の会社のコンサルタントとして働いた後、デザイナーの作品を集めるために、2002年、個人のギャラリーを設立した。

それはまさに、デザインやライフスタイルに関するロッサーナ自身の感性によるショーケースである。

また、彼女は、美に対する愛によって培った情熱を持っているが、芸術(arte)とデザイン(design)を区別することは難しいという。

それと同時にキュレーターとして働いていたロッサーナは、ファッション界の様々なブランドとコラボレーションを行ってきた。

当初は、ピート・ヘイン・イーク(Piet Hein Eek)やマーティン・バース(Maarten Baas)といったオランダのデザイナーや、ナコー・カルボネール(Nacho Carbonell)といったスペインのデザイナーに着目していたロッサーナ。


また、スロベニアのニカ・ズパンク(Nika Zupanc) 日本の栃木県を拠点とするスタジオであるフロント・デザイン(Front Design)、アムステルダムで活躍するイタリアのデザインユニット・フォルマファンタズマ(Formafantasma)、イタリアのデザインスタジオ・マヌエラ・クロッティ(Manuela Crotti)、ロンドン生まれのセバスチャン・ロング(Sebastian Wrong) 、オランダ出身のデザインユニットであるショルテン・バーイングス(Scholten and Baijings)、トリノ生まれのエンリコ・マローネ・チンザノ(Enrico Marone Cinzano) など、彼女の関心はヨーロッパからアジアにまで広がっていった。


さらに、ダミアーノ・スペルタ(Damiano Spelta)、サンダー・ワシンク(Sander Wassink)、ウォンミン・パク(Wonmin Park)といったアーティストや、 チェコのデザインスタジオStudio Deform、デザインユニットJan and Henryなど、「新しい才能を発見することが好き」だと言い、若いデザイナーの発見にも一役買っている。

ロッサーナによるミラノ・サローネにおける展示は、例年、一流の目新しいものを見ることができるということで、常に人々の関心の的である。


そんなミラノにとって欠かせない人物であるロッサーナが、特にミラノの中で愛着を持つ地は、ロッサーナ・オルランディのギャラリーからも近いスフォルチェスコ城(Castello Sforzesco)とセンピオーネ公園(Parco Sempione)だという。

ミラノの歴史が刻まれているこのエリアは、トリエンナーレ美術館(Triennnale)も位置しており、ミラノのデザインと建築にとって重要な場所となっている。


ロッサーナが、もし彼女自身が愛するミラノの行政に携わることができたら、どうするかという質問に対し、彼女は次のように答えている:

「歩道と道路の管理。穴が空いていたり、欠落部分があったり道は、車でも運転するにも歩くにも大変危険だから。」

ミラノの都市中心部は意外にも小さい。

それゆえに、自身の足で歩いて、伝統的な都市の気質を感じることができる街できると同時に、常に新しいイベントが開かれ、国内外から多くの人が訪れる都市である。

道路の管理という現実的な答えは、芸術とデザインを通してミラノと世界をつなぎ、伝統と革新を大切にするロッサーナの態度が現れている。

芸術とデザインに対する旺盛な好奇心と探究心によって、今でも彼女は、デザインの世界のカリスマとして精力的に活動を続けている。




《店舗情報》

住所:Via Bandello 14/16, 20123, Milano, Italy

電話番号:+39 24674471

公式HP : rossanaorlandi.com

公式Instagram:@rossana_orlandi

公式Facebook:Rossana Orlandi

開館時間:10:00-19:00 (月曜〜土曜)


《参考サイト》

clubmilano.net

日経トレンディ(「会場で称賛!ミラノサローネで見た“日本デザイン”の底力」

2013年04月24日付記事)


PIUMA

絵:桐佳(@hatakekrk

文:増永菜生(@nao_msng



PIUMA

ミラノより楽しい街歩き。 絵/ 桐佳(Kirika) (Instagram: @hatakekrk) 文/ 増永菜生(Masunaga Nao) (Instagram: @nao_msng)

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